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平成28年9月29日静岡新聞:記事全文

見出し イラスト指さし意思疎通 対話カードを作成―菊川市が聴覚障害者向け
日付 2016.9.29
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市は、聴覚障害のある人たちが周囲との意思疎通を円滑に図るための「コミュニケーションカード」を作成した。同市では初の試みで、日常生活や災害時に避難所で過ごす際に活用してもらう。28日に市総合保健福祉センターで市身体障害者福祉会ろうあ部のメンバーに配布した。 昨年から同部と打ち合わせを重ね、内容やデザインを検討した。10枚をリングで束ね、例えば「○○へ行きたい」のページには役所や警察、病院、「○○を貸してください」のページにはペンやはさみ、セロハンテープのイラストを掲載。指をさして相手に気持ちを伝えることができる。併せて、カードの各ページを一覧的にまとめた「コミュニケーションボード」と50音表の「文字盤」も各30枚作った。市内26カ所の指定避難所に置く。同部のメンバーらは「みんな本当に喜んでいる。筆談は時間がかかるのでありがたい」「小さくてポケットに入るので、どんな時にでもさっと取り出せるのがうれしい」「安心できる」と感謝した。 市福祉課は「ほかの障害のある方や外国人にも使ってもらえると思う」としていて、要望があれば追加で作成する方針という。