文字のサイズ

小 中 大

記事全文

平成28年10月13日静岡新聞:記事全文

見出し 農業、防災、思いや要望 市民、知事と意見交換―菊川と御前崎
日付 2016.10.13
新聞名 静岡(朝)
18
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域西
記事全文 川勝平太知事が県内各地に出向き、地域の実情や課題について市民と意見交換する知事広聴「平太さんと語ろう」が12日、菊川市の菊川文化会館アエルで開かれた。医療や防災、福祉、農業などさまざまな分野で活躍する菊川、御前崎の両市の代表者が、日ごろの思いや県への要望を知事に直接ぶつけた。約170人が傍聴した。市民代表は御前崎市地域医療を育む会の阿形操代表、NPO法人御前崎災害支援ネットワークの落合美恵子代表理事、武友牧場の武友沙千子代表、NPO法人せんがまち棚田倶楽部の堀延弘理事事務局長、やまま満寿多園の増田剛巳社長、菊川市高齢者総合相談支援センター和松会の松井麻衣子相談員の6人。落合さんは自主防災組織への研修などに当たる経験を踏まえ、災害時の避難所運営の担い手が「どうしても年齢層の高い男性中心になりがち」と提起。知事は「避難所には老若男女が来る。女性の知恵を入れ、いざという時の運営を男女共同でできるようにしないといけない」と応じた。堀さんは地域の財産である棚田の復旧に関するこれまでの取り組みを説明。内外に活動の輪が広がる一方、将来の展開を考えた時には拠点となる施設の整備も必要だと訴えた。茶の輸出で実績を持つ増田さんは、まだまだ緑茶消費量の少ない県が多く、販路は海外だけでなく国内にもあると指摘した。知事は「(県も)もう一度統計を取り直し、どこがターゲットとなるか」と述べ、戦略的な売り込みに意欲を示した。