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平成29年1月18日静岡新聞:記事全文

見出し 菊川市長選 立候補者アンケート=小笠原宏昌氏/太田順一氏
日付 2017.1.18
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 政治しずおか
ジャンル 県内政治
記事全文 菊川市長選は22日の投開票に向けて、ともに無所属で、新人の元菊川市議小笠原宏昌氏(52)と4選を目指す現職の太田順一氏(66)=民進党、連合静岡推薦=が激しい選挙戦を繰り広げている。市政の課題に対する考えや政策を聞いた。 □小笠原宏昌(おがさわらひろまさ)氏(無新 52歳) ■駅北開発 駅北は住宅地と商業地を一体として開発が可能なエリア。また、掛川市東部地域の交流人口増加も期待でき、将来の可能性が広がる取り組みになる。市民合意を得ながら着実な事業化に向けて推進していきたい。 ■子育て支援制度 中学校卒業までの子育てにかかる経済的負担の軽減を、切れ目なく行うことが重要。そのために、第2子、第3子の保育料軽減、無料化に取り組む。さらに多子世帯の給食費を軽減する補助制度を創設する。 ■茶業支援、PR 煎茶パウダーや食材としての応用など茶の新商品に関する支援制度を創設する。機械導入の利用しやすい補助制度もつくる。戦略的宣伝活動を展開し、市民参加の消費と広報について、新たな手法を検討する。■浜岡原発再稼働 市民アンケートの結果や議会の意見を踏まえて、浜岡原発の再稼働は反対の立場で臨む。 ■防災対策 被災時の情報収集、伝達が機能するか再検証が必要。避難経路や避難所の課題を調査し、対策を講じる。消防団の機能と役割の重要性は、市民の理解を進めるためにホームページを開設。情報発信力を高めたい。□太田順一(おおたじゅんいち)氏(無現 66歳) ■駅北開発 駅北はアンダー道路開通後、民間投資を呼び込み活気を帯びている。北口だけでなく、範囲やどのような開発がいいかを含めて検討していく。大きな可能性とともに大きな財政負担となるので総合的に判断する。 ■子育て支援制度 認定こども園化によって保育の受け入れ数を増やし待機児童を0に。第3子以降の保育料の無料化、子ども医療助成、新生児出産祝い金など、継続的に支援する制度を確立し、子育てしやすいまちをつくる。 ■茶業支援、PR深蒸し発祥の地である菊川茶のPRと販路拡大に全力を注ぐ。若手茶生産者の育成と高利益化を目指し、新たな経営組織の検討を進める。厳しい茶業の実情を踏まえ、茶園再編整備など支援制度の拡充を図る。 ■浜岡原発再稼働 再稼働を認める考えはない。「市民の理解が得られていない」「国の原子力政策や今後の対策が遅れている」「福島原発事故の処理が収束していない」などの現状がある。■防災対策 熊本地震などの被災地視察で感じた住宅の耐震化や地区の防災組織育成を図る。水害では河川を管理する国や県に対策を要望。洪水時の資機材の備え、活動拠点となる国の「河川防災ステーション」を誘致する。