文字のサイズ

小 中 大

記事全文

平成29年1月24日静岡新聞:記事全文

見出し 有権者ニーズ 幅広く 政策遂行へ バランス感覚期待―菊川市長選 本社出口調査
日付 2017.1.24
新聞名 静岡(朝)
18
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 22日に投票が行われた菊川市長選の期日前投票期間中、静岡新聞社が実施した出口調査(有効回答871人)では、新市長に期待する政策分野が「医療・福祉」(31・2%)や「教育・子育て支援」(21・5%)、「産業振興」(13%)など幅広く分かれ、多様化する市民ニーズが浮き彫りになった。 当選した現職の太田順一氏(66)は選挙戦で「各分野の足並みをそろえて発展させるバランス感覚の良さ」を強みに掲げ、あらためてその手腕が問われそうだ。「医療・福祉」と答えた市民からは「運動できる施設を設置し、健康長寿日本一の市を目指してほしい」(60代女性)といった声があった。「都市基盤の整備」(8・8%)や「その他」(4・4%)に関連し、JR菊川駅北側地域の開発への要望も目立った。選挙戦では浜岡原発の再稼働問題は大きな争点にならなかったが、12・8%が「浜岡原発への対応」を求めていて、市民の根強い関心をうかがわせた。一方、有権者の投票動向を支持政党別に見ると、太田氏は実質的な支援を受けた自民党支持層で新人の小笠原宏昌氏(52)を大きく引き離し、無党派層も取り込んだ。一方、太田氏に推薦を出した民進党は支持層が両氏に割れた。年代別では全年代で太田氏が小笠原氏を上回り、安定した戦いぶりを裏付けた。調査は16~21日に菊川市役所本庁舎と同小笠支所で行った。選択肢から一つ回答してもらう方式を採った。