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平成29年5月18日静岡新聞:記事全文

見出し 薬品から爆発物 製造未然防止へ―菊川署、テロ対策訓練
日付 2017.5.18
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川署は17日、市販の薬品から爆発物を製造する事案を未然に防ごうと、御前崎市池新田のオガワ薬局で不審者対応訓練を行った。2020年の東京五輪・パラリンピックなどを見据えテロ対策を強化する狙い。 薬品を購入する際に法令に基づき必要な本人確認や使用目的の聞き取り、同署への通報が適切にできるかを確認した。同店の管理薬剤師杉浦敦子さん(43)が不審者役の署員に応対。塩酸を大量(10リットル)に購入しようとしたことから本人確認などを求めた。 不審者が購入せずに立ち去ると、杉浦さんは同署に通報し、不審者が乗車した車両や体の特徴などを伝えた。 杉浦さんは「緊張したが万一の備えができていい経験になった」と話した。同署警備課の梅津崇彦課長は「薬品を置く管内の事業者にはチラシを配布し注意を呼び掛けている。あらゆる機会を通じてテロは起こさせないという強いメッセージを発信したい」と語った。