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平成29年10月31日静岡新聞:記事全文

見出し 災害に備え「貴重な経験」装備資機材 実践的な訓練―菊川署
日付 2017.10.31
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川署は30日、御前崎市池新田の旧浜岡交番で、エンジンカッターなど災害時に用いる装備資機材の運用訓練を実施した。署員10人が解体予定の同交番を活用し、実際に窓の鉄格子や押し入れの台などを切断する実践的な訓練に臨んだ。同署によると、装備資機材は定期的に点検しているが、使用する機会は少ない。取り壊される建物を有効活用し、少しでも慣れてもらおうと実施した。県警機動隊の隊員から指導を受け、切断する時の構えやスムーズに切断するポイントなどを習った。署員は隊員のサポートを受け火花を散らしながらエンジンカッターで鉄格子を切断し、室内ではチェーンソーで押し入れの台を切った。機動隊も特殊な機材でコンクリート壁をくりぬく訓練などに臨んだ。旧浜岡交番は老朽化したため閉鎖し、新交番を市中心部に移転新築した。浜岡交番に勤務する岩瀬俊さん(25)は「対象物に対し刃をまっすぐ入れるのが思いのほか難しかった。実践的な訓練ができ貴重な経験になった」と話した。