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平成29年11月23日静岡新聞:記事全文

見出し アサギマダラ2匹 沖縄へ―山崎さん夫婦(菊川)マーキング
日付 2017.11.23
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市西方の山崎伸治さん(78)、みつ子さん(75)夫婦がそれぞれマーキングして放ったアサギマダラが、そろって沖縄県本部町で現地の愛好家に発見された。旅するチョウと呼ばれるアサギマダラは秋に東北から台湾付近へ渡る習性が知られているが、同時に放した2匹が再び同じ場所で見つかることは珍しく、2人は「ずっと連れ添っていたのか」と驚き合った。伸治さんは自宅前の公有地の景観美化を自治会に頼まれ、5年前にフジバカマを植栽した。花が咲く秋に毎年アサギマダラが飛来するようになり、同市の昆虫同好会員福井順治さんに勧められ、今年初めてマーキング調査に参加した。10月20日に夫婦で4匹ずつ羽に記号を書いて放した。11月5日、本部町の男性が専用のネット掲示板にみつ子さんのチョウの捕獲情報を書き込み、16日に同じ男性が伸治さんのチョウも捕獲したと記した。場所は同じ林道の一角。福井さんは「一緒のルートを飛んでいたと思われる」とみている。不思議な知らせに、2人は「ロマンを感じた」と喜んだ。来年はさらに多数飛来するよう願い、花の手入れに一層熱を入れている。