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平成30年8月6日静岡新聞:記事全文

見出し 100回目「夏の甲子園」開会式から熱く スタンドの思い、レジェンドの1球・・・「伸び伸びプレーを」ナイン父母ら感慨―常葉大菊川
日付 2018.8.6
新聞名 静岡(朝)
26
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 兵庫県西宮市の甲子園球場で5日に行われた第100回全国高校野球選手権大会の開会式。本県代表の常葉大菊川ナインの父母や控え部員らが、夢の舞台で堂々と入場行進する選手の姿を、スタンドから見守った。奈良間大己主将は地元の菊川西中出身。2007年の選抜で優勝した常葉菊川ナインに憧れ、小学生のころから練習を見に行っていたという。中学硬式野球の小笠浜岡シニア時代は最後の大会に腰を痛めて出場できず、悔しさを味わった。母瑞穂さん(53)は「(静岡大会の好調は)たまたま波が来たのだと思うけど、努力していたから良かった。明るく伸び伸びとプレーしてほしい」と期待した。「チームメートに恵まれた。幸せな子」と話すのは根来龍真捕手の父真一さん(47)と母真弓さん(40)。根来捕手は掛川市内の自宅から片道10キロを自転車で通う。洗濯は自分でこなし、共働きの両親のために、時にはみそ汁をつくって帰宅を待っていてくれると言う。「甲子園に連れて行くという約束を守ってくれた。夢みたい」と真弓さん。真一さんは「好きな野球を好きなだけやってほしい」と長い夏を願った。静岡大会決勝でサヨナラ打を放った東虎之介二塁手の父豊人さん(48)は、航空自衛隊浜松基地に勤務する。東選手が小2で野球を始めたその日に、「常葉菊川で甲子園に行くからお金をためておいて」と言われたのを覚えている。「本人はプレッシャーを感じていない様子。勝負強さを出してくれれば」と初戦を楽しみにした。