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平成30年8月8日静岡新聞:記事全文

見出し 「最後までハラハラ」 歓喜のスタンド―常葉大菊川
日付 2018.8.8
新聞名 静岡(朝)
30
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 兵庫県西宮市の甲子園球場で7日、第100回全国高校野球選手権大会が行われ、本県代表の常葉大菊川が益田東(島根)との接戦を制し初戦を突破した。三塁側アルプス席では控え部員やマネジャー、保護者が最後まで熱い声援を送った。応援をリードしたのは3年生の控え部員の山田和輝さん(18)と村松祥太さん(18)。午前中、村松さんはスポーツジムで体調を整えてから応援に臨み、「最大の迫力で応援する」と声を張り上げた。山田さんも「自分の持ち味の明るさでチームに貢献したい」と選手を鼓舞し続け、逆転勝利に「(甲子園の)グラウンド全体に菊川の流れが来ていた」と健闘をたたえた。1点を追う八回、神谷亮良選手が同点二塁打を放った。さらに神谷選手の盗塁から勝ち越し点を奪い、スタンドの盛り上がりは最高潮に達した。神谷選手の父、聖さん(53)は「県大会では足を引っ張っていたが、甲子園では足で稼いで結果を出してくれた」と喜んだ。試合終了の瞬間、3年間チームを支えた村瀬妃咲さん(17)や塚本千温さん(17)らマネジャーは涙をにじませた。2人は「最後までハラハラしたが、粘り強く菊川らしい野球を見せてくれた」と声をそろえた。