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平成30年10月25日静岡新聞:記事全文

見出し 住民監査請求へ 菊川南陵高助成金問題―静岡の男性
日付 2018.10.25
新聞名 静岡(朝)
29
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 県が菊川南陵高(菊川市)を運営する学校法人に対して2017年12月に支出した私学経常費助成金を巡り、校長側と学校法人側が対立している問題で、静岡市葵区の男性(71)が県監査委員に対し、地方自治法に基づく住民監査請求を近く申し立てることが24日、関係者への取材で分かった。男性は、県が17年12月8日に学校法人南陵学園に対し、助成金1930万円を送金し、その数日後に理事長が1900万円を、自らと夫が経営する企業に振り込んだ行為は「補助金の目的外支出で違法無効」と主張。その上で、「県は18年度分の補助金について年度末まで4回に分けて交付することになっている。目的外支出の賠償や被害回復がされるまで、新たな補助金交付を差し止めるべき」などと訴えている。 代理人の藤森克美弁護士によると、申立書では理事長夫婦が経営している企業も県監査委員に調査するよう申し入れる方針。藤森弁護士が県に照会したところ、同社は産業廃棄物処理の許可業者ではないが、事業内容として産廃処理関係の「代理店」をうたう部分が見られたという。藤森弁護士は「廃棄物処理法には『代理店』という概念は存在しない。同社の事業実体も県監査委員に調べてもらいたい」と述べた。