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平成31年1月30日静岡新聞:記事全文

見出し 水道料10%増見通し 下水道 段階的に―菊川議会報告
日付 2019.1.30
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市は29日、上水道事業の安定的な継続を目指す投資・財政計画「水道事業経営戦略」について市議会全員協議会で報告した。耐震化事業などの投資が増大する一方で、人口減に伴い使用料収入が減少する現状から、2025年度に水道料金を改定し10%程値上げする見通しを示した。計画期間は19~28年度の10年間。計画の中で基幹管路の耐震化工事や施設の更新工事を進める方針を示した。総事業費は約42億円となる見通し。水道の安定供給に向けた投資を踏まえて財政シミュレーションを行った結果、28年度に経常収支比率が100%を割ることから料金改定が必要と判断した。下水道事業の経営戦略についても併せて説明し、21年度と26年度に段階的に使用料金を改定したい考えを示した。経費回収率が83%前後で推移していることから、下水道使用料を21年度に8・8%増額し、さらに26年度に8・7%値上げすることで、財政健全化を図りたい考えを示した。市は両事業の経営戦略について2月中にパブリックコメントを行い、今年度内の策定を目指す。使用料金に関しては、改定前に審議会を開き、検討を重ねていくという。