記事全文
令和1年7月13日静岡新聞:記事全文
見出し | 交通事故遺族の悲しみ生徒に語る―常葉大菊川高・中 |
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日付 | 2019.7.13 |
新聞名 | 静岡(朝) |
面 | 20 |
連載・コーナー | 中東遠 |
ジャンル | 地域 西 |
記事全文 | 交通事故遺族が命の尊さと悪質運転根絶を訴える「生命のメッセージ展」の講演会がこのほど菊川市の常葉大菊川高・中で開かれた。NPO法人いのちのミュージアムの江角由利子さん(島根県)が講演し、中学1年~高校1年生約480人が聴講した。1999年12月、江角さんは当時大学生だった次女真理子さんを飲酒運転の車による衝突事故で失った。友人を含めて3人が犠牲になる大惨事だったが、当時の法律では被告への刑罰は過失罪にとどまり、江角さんら遺族は法改正を求めて署名活動を展開した。江角さんは活動を振り返ったほか、真理子さんが残した日記や手紙を紹介し、「懸命に生きてきた。突然命を奪われてどれだけ悔しいか」と癒えない悲しみを吐露した。法改正後も悪質運転が絶えない現状に「意識が変わらない人がいるから、私たちも活動を続けていく」と語気を強め、「誰もがかけがえのない存在。皆さんも日々を大切に生きてほしい」と呼び掛けた。 |