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令和1年10月22日静岡新聞:記事全文

見出し 住民が手作り 祭り屋台40年 記念誌作成、餅まきも 菊川・島地区
日付 2019.10.22
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市半済の島地区が祭り屋台建造40周年を祝い、20日の天神社秋祭りで記念の餅まきをした。当時の若者たちが地区の山で木を切り出し、手作りした珍しい屋台。節目の年に合わせて建造の歴史を振り返る記念誌も作り、地区を挙げて屋台への愛着を新たにした。島地区は当時30世帯ほどの小規模集落で屋台がなかった。寂しがる子どものため、と大工の村瀬修さん(68)らが手作りに挑戦。専門業者に頼らず、約1年半かけて高さ約4メートルの本格木造屋台を完成させた。頂上の人形は毎年子どもたちを交えて制作し、手作り感あふれる屋台として地区の誇りになっている。 記念誌は村瀬さんの長男元志さん(35)らが歴代役員らに話を聞いて編集した。地区は転入者が相次ぎ、今では150世帯近くに増加している。元志さんは「新しい住人にも屋台の歴史を伝えて一体感を高めたい」と話し、修さんは「みんなに大事に使い続けてもらい、本当にうれしい」と喜んだ。