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東京五輪・パラリンピックの開幕が間近に迫ってきました。昨年7月には大会のマスコットキャラクター、今年3月には競技種目のピクトグラムが発表され、新聞でも紹介されました。今では当たり前のように目にするピクトグラム。実は1964年の東京五輪でトイレや注意を示すための視覚記号(絵文字)として生まれたことをご存じですか。外国人観光客が一目で分かる案内表示として日本の家紋をベースに考え出されたそうです。それが今では世界中に広がっています。そして、五輪に欠かせないのが大会のマスコットキャラクターの存在です。東京2020大会の「ミライトワ」「ソメイティ」は、日本伝統の市松模様や桜を身にまとい、日本の文化や魅力を世界に発信する存在として重要な役割を担っています。五輪のような大きな舞台ではありませんが、私たちの身近にもキャラクターパワーを持ったものが数多くあります。その一つが地域の特性や情報を単純化して伝えるゆるキャラです。私の授業の中でも自分自身をゆるキャラ化する取り組みを行ってきました。メインである「自分らしさ」だけでなく、弱点や情けないところ、苦手なものなども表現するというところがゆるキャラならでは。自分を客観的に見ることにもつながります。数千字かけて熱心に自分をプレゼンテーションするよりも、一目で分かるキャラクターを用いた方が端的に伝えられるのではないでしょうか。作ったゆるキャラを紹介し合う活動では、生徒同士の交流を深めることもできました。皆さんも自分のゆるキャラを作ってコミュニケーションに生かしてみませんか。自己紹介・PRにうってつけですよ。県内の中学・高校の先生が、時事のニュースや話題を切り口にした授業を紙面で展開します。 |