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令和1年12月13日静岡新聞:記事全文

見出し 手作り屋台の魂抜く 菊川・小出地区 次代引継ぎへ
日付 2019.12.13
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市の小出神明神社の氏子らがこのほど、43年前に手作りした屋台が老朽化したことから、当時の住民が屋台に込めた魂(思い)を抜き清め、次の世代に引き継ぐ神事を小出公民館で行った。43年前、小出神明神社の氏子で大工の白岩勝男さんを中心に計15人の住民有志が発起人となり、立木の切り出しから2年掛かりで屋台を完成させた。屋台を同神社に奉納し、発起人の魂を入れた。当時は30~40代前後だった発起人も現在は80代前後になった。屋台の老朽化に加えて高齢化した発起人が今後も管理を続けることが難しくなると判断し、若い世代に引き継ごうと抜魂式を行った。神事には発起人のほか、地域住民ら約30人が訪れた。玉串を奉納したり、手を合わせたりして地域の祭典を支えた屋台に感謝した。屋台は来秋の祭典までに点検・修繕を行って、再び現在の氏子全員で入魂式を行う予定。