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令和2年1月29日静岡新聞:記事全文

見出し 校歌への思い 歌い上げ 小笠南小5年生 制作の経緯知る―菊川
日付 2020.1.29
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市立小笠南小は28日、約50年前に同校校歌を作った元美術教諭の福嶋勲さん(90)=同市=を講師に招いた「校歌の話を聞く会」を開いた。5年生約30人が校歌に込められた思いに耳を傾けた。4月から最上級生になる5年生を対象に毎年、福嶋さんが校歌について語っている。軍国調だった同校校歌は終戦とともに廃止になり、その後26年間も校歌がない状態が続いた。当時同校に勤務していた福嶋さんが自分で作詞作曲し、1971年に完成させた。 福嶋さんは校歌を作った経緯や歌詞・曲に込めた思いを紹介し、自分の心を表現することの大切さを訴えた。自らの指揮で児童とともに校歌を歌い上げた福嶋さんは「願いを込めて表現した校歌が50年経ってもみんなに歌われていてうれしい」と語り、涙ぐんだ。