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令和2年2月22日静岡新聞:記事全文

見出し 心温まる物語に共感 京アニ事件で犠牲 大村さん作品展 菊川
日付 2020.2.22
新聞名 静岡(朝)
25
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 京都アニメーション放火殺人事件で犠牲になった菊川市出身の大村勇貴さん=当時(23)=の作品展「ぼくの絵本 大村勇貴展」が開幕した21日、会場となった同市の菊川赤レンガ倉庫には多くの来場者が訪れた。常葉大造形学部(静岡市)在学中に手掛けた絵本や卒業制作を展示した。戦争から多くの命を救った赤十字社創始者の物語、命が宿ったかかしや草花たちの童話など、どの作品も生命の美しさを豊かな空想力と表現力で描き出している。家族が大村さんの心情を代弁して記したメッセージも掲示。「見ているみなさんが楽しくなれるように、と思って描いてきました。今も『楽しいことしようよ!』と思っています」と創作に懸けた思いを紹介している。訪れた菊川市の自営業財津由記さん(46)は「何げない日常の世界から不思議で心温まる物語を作り出していて、引き込まれる。彼のような才能が集まっていた会社だと思うとすごい財産だったのだと感じる」と話した。 24日まで。