文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和2年4月2日静岡新聞:記事全文

見出し 南陵学園に新理事長 菊川南陵高運営一新へ
日付 2020.4.2
新聞名 静岡(朝)
26
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 菊川南陵高(菊川市)を運営する学校法人「南陵学園」に新しい理事長が就任したことが1日、関係者への取材で分かった。県が支出した補助金を巡り元校長側と対立していた前理事長と学園長が同校運営から離れ、新たな体制で再スタートする。関係者によると新理事長は外部から招いた元中央官僚の男性。1日付で就任した。新理事長は1年の準備期間を置き、新たな学校法人を立ち上げて学校運営を一新する意向があるという。校長は変更になるが、同校に在籍してきた大半の教職員は残って生徒に混乱がないよう努める。同校では2018年10月以降、県が交付した補助金を巡り当時の校長らが理事長と学園長を背任容疑で告発するなど混乱が続いた。生徒数減少や厳しい経営状況も続いたため、前理事長と学園長が同校の運営から離れる判断をしたとみられる。一方、南陵学園が和歌山県で運営する和歌山南陵高は、学園長が運営を継続する。法人関係者によると、前理事長と学園長側は昨秋、根拠に乏しい嫌疑で名誉を傷つけられたとして元校長らに1億円の損害賠償を求めて静岡地裁に提訴した。この訴訟は元校長側の弁護士が辞任したことで代理人不在となり、手続きが止まっているという。