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令和2年7月17日静岡新聞:記事全文

見出し 野菜育て 収益を福祉に 農地の維持活用と両立 菊川の市民グループ
日付 2020.7.17
新聞名 静岡(朝)
18
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市の市民グループ「元気サロンおせっかいの会」が地域の遊休農地で野菜を育て、収益を福祉に寄付する野菜福祉募金に取り組んでいる。4月の活動開始以降の収益5万円を、20日に初めて市社会福祉協議会へ寄付する予定。今後も規模を拡大し、農地の維持活用と福祉充実につなげていく。市内5カ所の農地で会員が育てた野菜や、市民から集めた家庭菜園の余剰分を詰め合わせ、プラザけやき内パン店「ハーモニー2」や市商工会館などで不定期に並べる。1袋200円と設定し、客には代金の代わりに併設の募金箱へ協力金を収めてもらう。中身はキャベツやトマトなど季節の野菜2~4種。安さと新鮮さが評判を呼び、毎回品切れになる人気ぶりだという。市の農業委員と民生委員を掛け持ちする落合岐良さん(69)が耕作放棄地の拡大防止策として発案した。農地の管理に悩む地権者などから土地を借り、市社協の補助で種や肥料をそろえ、仲間と栽培に乗り出した。農地や余剰野菜の提供者、作業ボランティアを募集中。落合さんは「野菜づくりは健康維持にも農地の荒廃防止にも役立つ。多くの人に関わってほしい」と呼び掛けている。