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令和2年10月25日静岡新聞:記事全文

見出し 秋季高校野球東海大会 開幕=常葉大菊川 5点差まさか
日付 2020.10.25
新聞名 静岡(朝)
13
連載・コーナー
ジャンル スポーツ
記事全文 ▽1回戦(四日市市営霞ケ浦球場第1試合)海 星(三重3位)000130003―7  230000001―6常葉大菊川(静岡2位)▽三塁打 山崎(海)川淵、神谷(常)▽二塁打 木村2、水本(海)大石(常)▽試合時間 2時間23分【評】常葉大菊川は序盤に5点をリードしたが、中盤以降は投手陣が海星打線につかまり逆転で敗れた。菊川は一回、川淵、河村の適時打で2点を先行。二回にも敵失を絡めて好機を広げ、大石、菅沼の適時打などで3点を加えた。だが三回、敵失や四球で広げた1死満塁の好機を生かせず。四回以降は1安打に沈んだ。六回途中から救援した小山が九回につかまり、ツーランスクイズで逆転を許した。 大胆コンバート実らず序盤の大量リードが実らなかった。常葉大菊川は一、二回に適時打が出て5点を挙げたが三回以降は打線が沈黙。三回1死満塁の“だめ押し機”をものにできず、海星に流れを渡した。石岡監督は「相手のエースが立て直したのはさすがだった。うちに力がなかったということ」と、敗戦を受け止めた。大敗を喫した県決勝から、先発を大幅に入れ替えて臨んだ。中堅、二遊間以外を大胆にコンバート。石岡監督は「力のあるチームじゃないので思い切った策が打てた。変わった選手も十分に役目を果たしてくれた」と5点リードの好スタートにつなげた。本格派右腕小山の横手転向も奏功した。小山は「スライダーの切れが出て、直球にも変化が加わった」と好救援した。だが中盤に追い上げを許すと、九回は小技を絡めて畳み掛けられた。主将菅沼は目を赤くし「一人一人が雰囲気を変えようとしたが空回りした。自分たちには甘さがあり、相手には徹底力があった」と敗因をかみしめた。