文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和2年12月29日静岡新聞:記事全文

見出し 大田花きフラワー・オブ・ザ・イヤー バラ「ヴァーズ」優秀賞 県内品種入賞は初 菊川「やぎ育種農園」
日付 2020.12.29
新聞名 静岡(朝)
21
連載・コーナー 浜松 遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市下内田のやぎバラ育種農園のバラ「ヴァーズ」がこのほど、全国最大規模の花き卸売会社「大田花き」(東京都)が主催する「第16回フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」で優秀賞を受賞した。県内のバラが同大会で入賞するのは初めてという。 同園は約1万平方メートルの農地で毎年1万粒の種を植えて、品種改良に取り組んでいる。ヴァーズは園主の八木勇人さん(39)が15年前から生産、出荷している。少し青みがかかったピンクの色や形が個性的な品種。花瓶に挿したとき、1輪で映える花を開発しようという思いから誕生したという。花瓶を意味する「vase」から命名した。大田花きに流通するバラは年間約2300万本、千品種。大会は年間の取引データに基づく統計分析や、バイヤーによる投票でマーケティングトレンドを的確に捉えた品種が入賞する仕組み。八木さんは「種から作ったバラが評価されうれしい。今後は海外向けに香りがあって長持ちする品種も作りたい」と意欲を見せた。