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平成27年7月29日静岡新聞:記事全文

見出し 9月定例会で結論 菊川市議会総務建設委 審議の浜岡原発請願
日付 2015.7.29
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 浜松・遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市議会総務建設委員会は28日、継続審議になっている「中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働を認めない議会決議を求める請願」について、9月定例会で採択の可否の結論を出すことを確認した。小笠原宏昌委員長が方針を示し、委員が了承した。請願は「浜岡原発はいらない・命を守る菊川市民の会」が2909人分の署名を添えて昨年12月定例会に提出した。「論点が多く審議に時間が必要だった」(小笠原委員長)ため、市議会は議論を続けていた。総務委は同日、請願に関する協議の一環として、経済産業省資源エネルギー庁の渡辺宏和原子力政策企画調査官から意見聴取した。渡辺氏は国のエネルギー基本計画を説明し、議員の質問に答えた。田島允雄氏は「再稼働決定の判断はどこが責任を持つのか」と指摘。西沢和弘氏は高レベル放射性廃棄物を地下に埋める処分法の安全性に疑問を呈した。渡辺氏は核のごみを処分する「科学的有望地」を国の主導で示す基本方針を説明し、「地震や噴火といった自然災害の影響を受けない場所を選定していく」と強調。また、原子力規制委員会の適合性審査で認められた原発は再稼働していくとした上で、「万が一事故が起きた際は法律に基づき国が先頭に立って対処する」と話した。総務委は9月定例会までに、原発推進派と慎重派の両方の有識者からも意見を聞く。