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平成27年8月20日静岡新聞:記事全文

見出し 浜岡原発請願 「来月結論」あらためて強調 菊川市議会総務建設委 市民に中間発表
日付 2015.8.20
新聞名 静岡(朝)
23
連載・コーナー 浜松・遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市議会で採択の可否の審議が続いている「中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働を認めない議会決議を求める請願」について、市議会総務建設委員会は18日夜、同市堀之内の町部地区センターで、審議の中間報告会を開いた。小笠原宏昌委員長はあらためて「議員間の意見交換を経て9月定例会で結論を出したい」との方針を説明した。請願は「浜岡原発はいらない・命を守る菊川市民の会」が2909人分の署名を添えて昨年の12月定例会に提出し、継続審査となっている。報告会では、委員会が審議の参考にするために同原発の安全対策工事の進展状況の視察と、原子力規制庁浜岡原子力規制事務所と経済産業省資源エネルギー庁の担当者から意見聴取したことを、小笠原委員長が説明した。委員会に所属する議員9人は、「中電はしっかり安全対策をとっている」(山下修氏)「福島第一原発事故の原因解明が終わっておらず、新規制基準は世界一厳しいものと思えない」(西沢和弘氏)などと、視察と意見聴取の感想を一人ずつ述べた。出席した市民からは「国のエネルギー事情ではなく市民の安心と安全を第一に考えてほしい」「原発の避難計画は現実的でない。放射能汚染で古里に戻ることができなくなったらどうするのか」といった声が上がった。