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平成27年9月9日静岡新聞:記事全文

見出し イチジク若者に魅力届け 小笠高生、スイーツ考案 JA遠州夢咲産
日付 2015.9.9
新聞名 静岡(朝)
22
連載・コーナー 県内総合
ジャンル 県内総合
記事全文 県立小笠高の女子生徒と菊川市赤土の洋菓子店「Bake and Cake ぱふ」が、JA遠州夢咲管内で生産されたイチジクを使ったシュークリームを開発した。高校生の発想を生かした商品を通じ、若い世代にイチジクの魅力が広がればと生産者は期待を寄せる。30日まで同店で販売している。イチジクは同JAの栽培推進作物で、管内では生産者42人が露地とハウス計3万5千平方メートルで栽培している。高齢者の人気が高い一方、若年層への消費拡大が課題だったことから、同JAが7月に小笠高と同店にスイーツの考案を依頼した。開発したのは同校3年の植田悠貴さん、永田恵奈さん、赤堀友香さんの3人。永田さんと赤堀さんは「イチジクを今まで食べたことがなかった」と味の想像もつかないままレシピ作りを始めた。実際に口にして印象に残ったのはプチプチとした食感。これを生かしつつ幅広い年齢層から人気を得ようと、シュークリームを選んだ。同店の鷲山智士シェフ(29)のアドバイスを受けながら、イチジクのピューレとレアチーズを入れたカスタードクリームの上に、皮ごとカットした生のイチジクを乗せた一品を完成させた。商品名は「シュー・オ・フィグ」(イチジクのシュークリーム)と名付けた。植田さんは「満足のいく商品ができた。多くの人に食べてほしい」と笑顔を見せた。9月からの本格出荷を前に、同JAいちじく委員会の高畑悟さん(67)は「イチジクの味を知らない若い人は多い。これをきっかけにイチジクの使い道が多様になり消費拡大につながれば」と話した。1個420円(税込み)。同店の営業時間は午前9時半~午後7時半。月曜定休。問い合わせは同店<電0537(73)5475>へ。