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平成27年9月29日静岡新聞:記事全文

見出し 浜岡再稼働に前提条件 菊川市議会意見書可決 避難計画確立など要望
日付 2015.9.29
新聞名 静岡(朝)
27
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 菊川市議会は28日の9月定例会本会議で、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)について「使用済み核燃料の処分事業や実効性のある広域避難計画が確立されない限り再稼働を認めない」などとする議員発議の意見書を全会一致で可決した。国と県に提出する。昨年の12月定例会から継続審査していた「再稼働を認めない議会決議を求める請願」は反対多数で不採択になった。意見書の要望では、使用済み核燃料と高レベル放射性廃棄物の処分事業の実証▽市民の安全を確保した上で短期間に帰宅可能な原子力災害広域避難計画の策定▽災害に対する原発施設の安全性を市民に十分説明する―の3点を盛り込んだ。これらが確実に実施され、「市民の理解が得られなければ再稼働は認めない」と明文化した。請願審議では、付託されていた総務建設委員会の小笠原宏昌委員長が「浜岡原発周辺は日本の東西を結ぶ大動脈。事故が起きた場合の影響は大きい」「再稼働の判断を迫られた際に議会として決めれば良い」といった委員会内の議論を報告。採決は賛成4人、反対12人だった。