記事全文
平成28年1月6日静岡新聞:記事全文
見出し | 干支の版画年賀状 温かみ伝えて60年 絵柄に世相絡め 菊川で展示 元美術教諭 福嶋さん手作り |
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日付 | 2016.1.6 |
新聞名 | 静岡(朝) |
面 | 18 |
連載・コーナー | 浜松・遠州 |
ジャンル | 地域 西 |
記事全文 | 元美術教諭の福嶋勲さん(86)=菊川市東横地=が、新年の干支(えと)を題材にした版画年賀状を60年間作り続けている。これまで手掛けた年賀状60点の展示が12日まで、同市加茂の「お茶の菊川城」で開かれている。福嶋さんは「人となりが表れる手書き年賀状の温かみを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。勤めていた小学校で児童に版画を教えていたのが制作のきっかけ。年賀はがきに刷ってみたところ評判が良く、以来毎年欠かさず作っている。年賀状は十二支と世相を絡めた絵柄が特徴。たつ年の2012年は東日本大震災からの復興を願い、天に昇る竜を描いた。世相を漢字1字で表した主題も添える。2016年の「省」には前年に成立した安保関連法への不安から「過去の戦争を教訓に平和を見つめ直してほしい」との思いを込めた。絵の構想は毎年8月ごろから練り始める。「60年も続けると新しいアイデアがなかなか浮かばない」と苦笑するが、手帳に日々のニュースを小まめに書き込むなどネタ集めに余念がない。「楽しみにしてくれる人も多いので次は70年を目指し作り続けたい」と意欲を燃やした。開場時間は午前10時~午後5時。 |