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平成28年1月29日静岡新聞:記事全文

見出し 中空バルブ生産強化 フジオーゼックスと三菱重工工作機械 合弁会社設立へ
日付 2016.1.29
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 経済 しずおか
ジャンル 経済
記事全文 フジオーゼックスは28日、三菱重工工作機械(滋賀県栗東市)と合弁で、自動車用エンジンバルブ生産会社「フジホローバルブ」を設立することを決めた。三菱の生産機能を移管し、内部が空洞構造の「中空バルブ」の量産態勢を強化。受注と販売に特化し、新会社に製造を委託する。出資比率はフジオーゼックスが68・1%、三菱が31・9%。菊川市のフジオーゼックスに隣接する北工場を本社とし、同社取締役の鈴木統氏が社長に就く。三菱の社員は継続で雇用し、4月末から約30人で事業を始める。フジオーゼックスは、エンジンバルブの国内占有率30%強を持つトップメーカー。中空バルブはエンジンを動かす弁で、軽量で熱を逃がす効果が高い。エコカーに搭載するエンジンなどへの需要が伸びている。フジオーゼックスは軸部分が空洞の「軸中空バルブ」、三菱は内部全体が空洞の「傘中空バルブ」をそれぞれ主力とする。フジオーゼックスは同日、三菱が手掛けている軸内部に空洞のない「中実バルブ」事業を、4月末に1億8800万円で譲り受ける契約も同社と結んだ。