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平成28年8月5日静岡新聞:記事全文

見出し 2016甲子園 常葉菊川の夏=田中智也内野手―万全の環境整備に汗
日付 2016.8.5
新聞名 静岡(夕)
9
連載・コーナー
ジャンル 地域 西
記事全文 田中智也内野手(3年)は常葉菊川のフルスイング打線に憧れ、神奈川・東海大相模中から入学を決めた。Aチームでベンチ入りの経験はないが、目指してきた大会があった。5月末の菊川市内大会。夏の静岡大会に出場できない3年にとっての「引退試合」。小笠、菊川南陵と戦い、一塁手でフル出場。8打席で4安打を放って大会MVPに輝き、「練習の成果が出た」。誇らしかった。市内大会後はレギュラーチームのサポート役に徹した。道具や飲み物を用意し、選手が野球に集中できる環境をつくる。「野球では活躍できないけれど、自分にしかできない仕事だと思っている」静岡大会前、仲間の身勝手な行動に傷ついた時もあった。エース落合が元気のない田中に気付き、日頃の感謝を伝えて励ましてくれた。うれしかった。甲子園(大会期間中)の練習は1日2時間だけ。「素早く動き、できるだけ長く練習をさせてあげたい」。チームの勝利を願い、汗をかく。