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平成28年8月19日静岡新聞:記事全文

見出し ソーラー駐車場を避難所に SUSが菊川市と協定締結
日付 2016.8.19
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 経済しずおか
ジャンル 経済
記事全文 アルミ製機器製造のSUS(静岡市駿河区)は18日、静岡事業所がある菊川市と、災害時の施設利用に関する協定を結んだ。事業所敷地に設置している太陽光パネルを屋根にした屋外駐車場「ソーラーカーポート」を、復興ボランティアの活動拠点や避難所として提供する。同社開発のソーラーカーポートは、太陽光発電と緊急避難所の機能を兼ね備えた短期施工型の施設。屋根の高さは最大3・2メートル。ベニヤ板などを床材にし、テントシートを四方に付加することで、プライバシーに配慮した「個室」にもできる。菊川市北西部に位置する西方工業団地内の静岡事業所(面積約6万8千平方メートル)は、全33区画のカーポートを今春設置した。太陽光パネルを使って最大1時間当たり0・7メガワットの発電が可能で、5月から中部電力に売電している。災害時は協定に基づき、この設備のうち18区画(2520平方メートル分)や同社製品のアルミ製居住ユニット、防災倉庫などを市側が利用できる。調印式に出席した石田保夫社長は「自治体との災害協定締結は初めて。工場を移して5年になる市との連携を通じ、地元に貢献したい」と述べ、太田順一市長は「協定を安全安心なまちづくりに生かしたい」と語った。