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平成28年12月18日静岡新聞:記事全文

見出し 農業の6次産業化実践 小中学生が商品開発―菊川ジュニアビレッジ
日付 2016.12.18
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 県内総合
ジャンル 県内総合
記事全文 菊川市は、同市を中心とした小中学生16人が農産物の栽培から商品開発、販売までを手掛ける起業体験プログラム「菊川ジュニアビレッジ」に取り組んでいる。農業の6次産業化を体験し、課題解決につなげる「生き抜く力」を育てる。開発した商品は18、26日に市内のスーパーに並べ、来年2月には総まとめとして東京・有楽町で販売会を開く。 国の地方創生加速化交付金を活用した新事業で、7月から毎週日曜日に市内の空き家を拠点に活動。会社経営者らを招いてハーブ栽培の専門知識を学び、菊川茶とブレンドさせたオリジナル商品の開発に挑戦してきた。完成したのは爽やかな甘みの「ステビア」や「レモンバーベナ」などをブレンドした「中学生の本気のハーブティー」3種類。40歳前後の女性がターゲット。リラックス効果や、ダイエットに活用できることをPRするチラシも制作した。収支計算や畑の温度管理を担当した菊川西中1年の西田駿さんは「学校では学べないことがたくさんあった」と振り返った。浜松市立神久呂中1年の谷野巧さんは「商品の良さをしっかりと伝え、多くの人に買ってもらいたい」と意気込んだ。事務局を務める農業技術開発のエムスクエア・ラボ(菊川市)の加藤百合子代表は「将来どんな人間になりたいか、自分で考えるきっかけにしてほしい」と期待する。 市は3年後までに事業を社団法人化して独立させる方針。担当する市政策課の山崎雄太さんは「子どもたちには活動する中で、地域に親しみを持ってほしい」と話した。