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平成29年1月16日静岡新聞:記事全文

見出し 「刷新」か「継続」か 活発議論 有権者期待―菊川市長選告示
日付 2017.1.16
新聞名 静岡(朝)
32
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 新人が現職に挑む一騎打ちとなった15日告示の菊川市長選。元市議の小笠原宏昌氏(52)が若さや行動力を打ち出して世代交代を掲げるのに対し、県内の現職市長としては最多の4期目を目指す太田順一氏(66)はこれまでの実績をベースにしたまちづくりの前進を訴える。「刷新」か「継続」か―。市政の課題が山積する中、有権者は個別政策での活発な論争も求めている。 「これからはトップが自分の考えでしっかり政策を提案することが必要」。小笠原氏は出陣式で市政に新しい風を吹かせると呼び掛けた。同級生らが支援する草の根の選挙戦。陣営関係者は「前面に主張していくのは『若返り』だ。将来につなげる選挙になる」と意気込みを示した。一方の太田氏は出陣式で、「培ってきた経験をいかんなく発揮する」と言葉に力を込めた。選対幹部は「成果や経歴、国や県とのパイプを強調したい」と説明。組織力では優位に立つが、応援に駆け付けた国会議員からは「こういう選挙が一番怖い」と引き締めへのげきが飛んだ。初日から熱を帯びた両氏の舌戦。ただ、市民の間では個別政策で「違いが見えない」との声もくすぶる。特に市の一部が半径10キロ圏内に入り、これまで地元同意の一角を担ってきた中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働問題は小笠原氏が「反対の立場」、太田氏が「認めない」とするため、争点化しないとの観測が強まる。会社員の男性(43)は「子育て支援に力を入れてくれる候補者に一票を投じたい」と話し、主婦(67)は「旧小笠町地区の都市基盤の整備を進めてほしい」と注文した。