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菊川市立小笠南小の5年生が、JA遠州夢咲と連携してオリジナルの玄米茶「まんてん茶」を開発した。約35人の児童が23日、同市加茂のミナクルふれあい菊川の里の店頭に立ち、試飲や商品の説明に励んだ。元気いっぱいに声を張り上げ、訪れた人たちに米と緑茶の良さをPRした。児童たちが米の栽培から焙煎(ばいせん)加工まで手掛けた“玄米茶の素”と“地元産の深蒸し茶”をブレンドした。米をいった香ばしさを生かしながら、まろやかで優しい味わいに仕上げた。 商品名は「笑顔まんてん」など学年の目標としている言葉からとった。1袋30グラム入りでパッケージデザインも児童たちが考案。用意した300袋が販売初日で売り切れる盛況ぶりだった。5年生は総合の時間の米作りや社会科の授業を通じ、米の消費量が減っている問題について考えてきた。その一環で、グループごとに米を使った製品のアイデアを出し、12月に学校で試食会を開催。この場に訪れた同JAの職員が児童たちの取り組みに関心を持ち、今回のコラボレーション商品が実現した。石井柚羽さん(11)は「甘みと香ばしさがあり、子どもから高齢の方まで楽しめると思う」と玄米茶の出来栄えに笑顔を見せた。 |