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平成29年3月8日静岡新聞:記事全文

見出し (2017年3月8日)=「香り緑茶」の特性解説―菊川で研究発表
日付 2017.3.8
新聞名 静岡(夕)
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連載・コーナー 茶況
ジャンル 社会
記事全文 県茶業研究センターはこのほど、菊川市で開いた2016年度の研究成果発表会で、香気を高める処理を施した「香り緑茶」の特性や量産方法を紹介した。香り緑茶は県や茶商、生産者でつくる協議会が「ほんのりと甘い花様、果実様の香りを添加物なしで発揚させた茶」と定義した。緑茶を日常的に飲まない20~40代の女性を主なターゲットとし、商品開発科の小林利彰科長を中心に14年から開発を進めてきた。生葉を加温し、定期的にかき混ぜ、低温で静置する一連の処理によって香りを高める。小林科長らは各工程で最適な温度や作業時間を調べ、既存の生葉コンテナを改良して温風で生葉を加温する手法を確立し、定期的にかき混ぜる装置を新たに開発した。花の香りや香りの強さをパッケージに表現する手法も検討した。今後は連携する生産者や茶商を募って試作を重ね、早期の商品化や、初期投資軽減に向けた研究を進める。