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平成29年6月1日静岡新聞:記事全文

見出し 鈴与、野菜配送に参入 共同全国展開目指す―菊川の企業と
日付 2017.6.1
新聞名 静岡(朝)
8
連載・コーナー 経済・しずおか
ジャンル 経済
記事全文 鈴与は、県内の小規模農家たちがつくった野菜を集め、各地の直売所や飲食店などに届ける共同配送事業に乗り出す。31日、同事業を展開するエムスクエア・ラボ(菊川市)の子会社「やさいバス」の第三者割当増資を引き受けて株式の28・6%を取得した。取得額は非公表。 やさいバスと共同で、農産物の共同配送のビジネスモデルを構築して全国展開を目指す。青果市場や直売所、飲食店などに設定した各拠点の「バス停」を冷蔵トラックが巡回して集出荷するシステムで、小規模物流の効率化、コスト削減効果があるという。やさいバスが現在、展開している県中西部の2ルートのほか、東部でもサービスを広げ、品質にこだわった少量多品種の新鮮野菜を消費者に届ける。中小規模の農業者は、生産コストに占める物流費が相対的に高く、競争力で課題になっている。鈴与は「その日のうちに新鮮野菜を届ける付加価値の高いサービス。県内農業の活性化につながる」(経営企画室)と話す。