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平成30年4月25日静岡新聞:記事全文

見出し 保育園待機 苦悩訴え 母親と市担当者ら対話―菊川の市民グループが初企画
日付 2018.4.25
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市の市民グループ「子育てサポーターぽれぽれ」(藤原万起子代表)は24日、保育園事情を語る会を同市のプラザけやきで開いた。市内で急増した待機児童問題の実情を知り、当事者間で情報交換しようと初めて企画した。保育園の入園がかなわなかった親子ら約20組が参加し、市担当者の説明を聞いた上で意見を交わした。市の説明によると、本年度当初の国定義の待機児童は25人。前年の6人から増加した。認定こども園の整備など保育定員を拡充したが申込者の伸びに追いつかず、園児数は既に定員を170人超過している。特に市北部の保育園に希望者が集中し、地域間で待機状況に差が生じている。市からはリフレッシュ保育や認可外保育所などのサービスも紹介されたが、保護者の間では保育園や認定こども園の増設を求める意見が目立った。入園待機とされている市北部地域の母親は「育休延長中で、このままでは退職せざるを得ない。南部の園を紹介されても送迎の負担が重すぎる」と切迫した思いを語った。別の母親は「市担当者や仲間と対話でき、気持ちが少し楽になった。私たちの声が市に届いてほしい」と話した。 同グループは今後も同様の会を開く予定。詳細をフェイスブックで掲載していく。