文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和1年6月18日静岡新聞:記事全文

見出し 関口隆吉翁の功績学ぶ 朗読劇上演も 菊川でイベント
日付 2019.6.18
新聞名 静岡(朝)
18
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市の菊川文化会館アエルはこのほど、同館で歴史演談「初代県知事は最後の侍~関口隆吉の半生」を開いた。明治期に牧之原開拓のため菊川に移住し、後に初代県知事として堀ノ内駅(現JR菊川駅)誘致を実現するなど、菊川の発展に貢献した関口翁の生きざまを講演と朗読劇で紹介した。市民100人余りが参加した。関口隆吉遺徳顕彰会の鈴木邦雄さんが、茶園開拓と駅誘致の経緯を詳細に説明した。諸外国での茶需要を見通した関口翁の開拓案を「先見の明があった」と強調したほか、鉄道駅と御前崎港の連結や洪水対策としての河川改修など、当時からまちづくりの課題を指摘していた点にも触れ、「今の菊川の発展は、関口を語らずしてありえない」とたたえた。続いて県舞台芸術センターの俳優奥野晃士さんが、パーカッション奏者永吉真弓さんの演奏に合わせて朗読劇を繰り広げた。