文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和1年10月8日静岡新聞:記事全文

見出し この人=鈴木邦雄さん 初代知事関口隆吉遺徳顕彰会の広報
日付 2019.10.8
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー この人
ジャンル 地域 西
記事全文 地元菊川市月岡ゆかりの偉人を広く伝えようと、顕彰会の広報として地域や学校での講演活動を続けている。来年JR菊川駅前で計画されている関口翁の銅像建立にも協力している。同市出身。71歳。-活動のきっかけは。 「関口さんがかつて住んでいた月岡では約20戸の全世帯が順番で顕彰会長を務めている。自分も10年ほど前に会長に就き、改めて功績を調べたが、菊川の歴史が関口さんと深くつながっていることに驚いた。もっと広めたいと思い、会長退任後も活動を続けてきた」-近況は。「市長が市議会で関口さんの銅像を造る考えを表明してくれて、来年1月の建立が決まった。地元の劇団『静岡県史』は関口さんの牧之原開拓の歴史劇を公演し、注目を集めた。地道に広報を続けてきただけに、この盛り上がりはうれしい」 -功績で注目する点は。 「牧之原の開拓と菊川の鉄道駅開設が特に大きい。茶園は東洋一の規模と称され、駅周辺はお茶関連の産業が集まる都市へと大きく発展した。先見の明があり地域を熟知していた関口さんだから成し遂げられた」-功績を学ぶ意義は。「菊川を語るには、関口を語らずしてありえない。それほど地域のことを考え尽力した人だった。地元の誇りとして語り継ぎたい」◇ いずれ銅像前で語り部をするのが夢だという。