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令和1年10月19日静岡新聞:記事全文

見出し 内水氾濫で浸水か 河川越水の影響 限定的 菊川 台風19号
日付 2019.10.19
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 台風19号に伴い菊川市下平川地区などで広範囲に発生した浸水被害について、国や県、市の担当者は18日までの静岡新聞社の取材に対し、住宅地などに降った雨水が川に流れきらず低地に滞留した内水氾濫の可能性が高いとの見方を示した。国土交通省浜松河川国道事務所によると、地域を流れる牛淵川が12日午後、同市東横地の宮前橋上流部で氾濫したが、越水による浸水範囲は川の南側の農地を中心に0・7ヘクタール程度だったという。同事務所と県袋井土木事務所によると、地域を流れる支流の丹野川、黒沢川にはいずれも氾濫の形跡がなかった。黒沢川から丹野川にポンプで水を流す岳洋中西側の「黒沢川排水機場」は12日午前8時53分から午後10時45分まで作動し、排水量は約25万キロリットルに上った。それでも両河川の水位が高く、雨水が両河川に流れにくい状態が続いたとみられる。浜松河川国道事務所の担当者は今後の対策について「詳しい分析が必要」とした上で、貯水池の設置など複合的な取り組みが必要との見解を語った。