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令和1年12月5日静岡新聞:記事全文

見出し 「目標へ努力」大切さ語る 内田小で陸上も指導 東京パラ出場内定 山本さん―菊川
日付 2019.12.5
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 来年の東京パラリンピック男子走り幅跳びに出場が内定した山本篤さん(37)=掛川市出身=が4日、菊川市立内田小で特別授業を開き、全校児童217人に競技への思いや目標に向かって努力する大切さを語った。山本さんは高校生の時に事故で左足を失った際の心境を「悩んでも足がない事実は変わらない。今の自分を受け入れ、大好きなスポーツの中でできることをやってみようと思った」と振り返った。義足に慣れるまでの痛み、けがが付きものの競技生活を「楽しいから苦しくても続けられる」と説明し、「みんなも好きなことに思い切り取り組んで」と呼び掛けた。東京パラに向け、「日々今の自分を超えるよう努力して、7メートルくらい跳びたい」と目標を掲げた。高学年向けに短距離の基礎も指導した。6年の落合一真君は「大変なことがあっても前向きに頑張る気持ちが大事だと感じた」と話し、鈴木大珠君は「障害を感じないような迫力がある」と山本さんの走りに見入った。