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令和2年2月1日静岡新聞:記事全文

見出し 世界一周 茶産地の旅へ 農林大学校生 村松さん(菊川) 20カ国で交流、見聞広める 地元茶PR企画で獲得
日付 2020.2.1
新聞名 静岡(朝)
24
連載・コーナー 県内ワイド
ジャンル 県内総合
記事全文 県立農林大学校研究部2年の村松真さん(22)=菊川市=が5日から9月まで8カ月間、海外約20カ国にある茶産地と消費地を訪れる。地元産茶の世界への発信について語ったプレゼンコンテストで優勝、企画した民間会社から「世界一周航空券」を贈られた。茶どころ菊川出身で、人一倍茶に愛着を持つ。「茶を通じ、国籍や文化も異なる人々と交流してきたい」と心待ちにする。コンテストは旅の情報発信やイベント事業を手掛ける「TABIPPO(タビッポ)」(都内)主催で約2400人が応募。村松さんは「お茶×世界」をテーマに、海外の茶生産の現状や需要を把握し、菊川茶をPRするプランを熱く語って、投票でブロックごと全国3人の優勝者に選ばれた。昨秋から休学。中国やインド、スリランカといった世界有数の茶産地と、一大消費地の英国や米国などへの訪問準備を進めている。 「茶の水色の緑に癒やしを感じる。味や香りなど種類ごとに特徴が異なるのも魅力」と村松さん。茶農家の祖父の影響で関心を持ち、普通高から農林大学校に進学。2年間茶業学科で知識を身に付け、研究部アグリビジネス学科に進んで農業経営や地域おこしについて実践を通じた研究に取り組む。帰国後は吸収した知識や経験を論文に生かす。19歳の時に国内16の茶産地と茶販売店を訪ね、理解を深めてきた。「まずは世界のお茶を飲んでみたい。そこから新しい日本茶の可能性を探っていけたら」と力を込める。