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令和2年7月5日静岡新聞:記事全文

見出し 茶輸出の歴史振り返る 菊川の劇団など「勉強会」
日付 2020.7.5
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 西部
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市の劇団静岡県史と文化会館アエルは4日、同館で明治~昭和期の茶産業発展の歴史を学ぶ「静岡茶航海記勉強会」を開いた。来年2月公演予定の歴史劇「静岡茶航海記」に向けたシリーズ講演の1回目で、市民約40人が参加した。初回の講師は牧之原開拓に尽くした丸尾文六翁ゆかりの茶園で栽培を続け、約30年前から輸出に取り組むやまま満寿多園代表増田剛巳さん(御前崎市)。輸出で隆盛を誇った明治期から、国内の好況で高値が付いた昭和後期、需要が多様化する現在までの歴史を体験とともに振り返った。増田さんは海外市場に目を向ける重要性や輸出に必要な条件、合理化が進む海外産地と競う難しさなども説明し、地元茶業を盛り上げる策として「農薬使用など地域全体のルールを設け、産地の信頼を高めていくことが競争力につながる」と提案した。 勉強会は今後もさまざまな講師を招いて継続する予定。