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令和2年7月28日静岡新聞:記事全文

見出し 開館5カ月 菊川市役所庁舎東館 「プラザきくる」利用好評 高校生ら自習に活用
日付 2020.7.28
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 新設の菊川市役所庁舎東館「プラザきくる」が開館からまもなく5カ月を迎える。2階の多目的エリアがイベントの開催場所や学生の自習スペースとして活用され、徐々ににぎわいが生まれている。プラザきくるは3月に開館。多目的エリアは新型コロナウイルスの影響で約1カ月間利用を中止したが、利用再開後は、市民活動団体やNPO法人主催のイベントなど、さまざまな活動が行われている。午後9時まで無料開放しているため、特に高校生から好評だ。テスト期間が重なった7月上旬には、放課後の時間帯から夜間にかけて、席が足りなくなることもあった。市民や市職員などでつくる「賑(にぎ)わい創出研究会」が今月、学生305人を対象に行ったアンケートでは、大半の学生が勉強目的で利用していることがわかった。また、学生の55%が市外の学校に通っており、親の迎えを待つ目的で使っている学生もいた。7月中旬、テスト勉強のために訪れた、掛川西高1年の安松優衣さん(15)と藤枝明誠高1年の津村ゆりさん(16)=共に市内在住=は「駅から近くて立ち寄りやすい」「別の高校に進学した中学の同級生に会うことができる」と居心地の良さを強調した。多目的エリアの利用促進を行う市民協働センターの笠原活世センター長は「テスト期間終了後も高校生が使用しており、若者の間で認知度が上がったと思う」と手応えを見せる。一方、昼間の利用者が少ないことなど課題も。センターは利用方法の周知に力を入れ、さらなる利用促進を図っていく。