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消臭機能に優れるとされるトドマツの成分を枕や敷きパッドに含ませた寝具「ネムリフォレスト」をエステーと共同開発した。パッドはトドマツの粉を塗り込んだ不織布を使用。枕の中には粉を配合したプラスチック製のパイプを入れている。約２年前、北海道のトドマツの間伐材から生成した粉の活用を取引先のエステーから提案され、開発に着手した。特に苦心したのは枕のパイプの強度と木の香りのバランス。プラスチックの原料に含める粉が多すぎると本来の強度が失われ、成形温度が高すぎると木が焦げ付いたようなにおいが生じる。１年間の試行錯誤を経て商品化にこぎ着けた。担当の赤堀光紀取締役（２８）は「同じ『消臭』でも天然由来という点で他社製品と差別化できる」と話す。エステーの実験で、一定の大きさの部屋でにおいを除去する空間消臭効果も実証済みという。昨年４月に発売し、現在の取扱店は全国約３００カ所。さらなる拡大とオンラインショップの充実で認知度向上を図る。季節によって使う寝具も変わるため、商品の種類を増やすことが今後の課題。環境問題への意識が高い欧州など海外への販路拡大も視野に入れる。企業情報 菊川市赤土１１６０の１。１９７２年創業。従業員３５人。 |
