文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和3年2月3日静岡新聞:記事全文

見出し 作者の元教諭からの校歌への思い学ぶ 菊川・小笠南小
日付 2021.2.3
新聞名 静岡(朝)
18
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市の小笠南小は2日、1971年に同校校歌を作った元教諭福嶋勲さん(91)=同市東横地=による「校歌の話を聞く会」を開いた。5年生20人が校歌に込められた思いを聞き、学校への誇りを新たにした。新年度にリーダーとなる5年生を対象に毎年開いている講座。福嶋さんは当時、校歌がないことを笑われて悔しい思いをし、音楽家に依頼する資金もなかったため、自ら作詞作曲を買って出たという経緯を説明した。校舎の南に連なる山々や一面の水田を学校のシンボルとして歌詞に盛り込み、堂々と元気に育ってほしいと願いを込めたことも紹介した。「実は、歌は苦手だった」と明かしつつ、自身が表現した歌詞が今も歌い継がれている喜びを語り、「皆さんも自分の考えを精いっぱい表現してほしい」と呼びかけた。