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令和3年2月11日静岡新聞:記事全文

見出し 食肉センター 25年度稼働 県が事業主体、民間委託
日付 2021.2.11
新聞名 静岡(朝)
9
連載・コーナー 経済しずおか
ジャンル 経済
記事全文 県内2カ所の食肉センター再編計画を巡り、県は10日までに、菊川市赤土に集約する新施設を2025年度に稼働させる方針を決めた。県が事業主体となり、食肉処理などの管理運営を民間事業者に委託する。21年度当初予算案に調査費など3億8500万円を計上した。当初はJA静岡経済連が管理運営を担う計画だったが、昨年に離脱方針を示したことから、事業の再検討を進めていた。老朽化した小笠食肉センター(菊川市)と浜松市食肉地方卸売市場(浜松市東区)の2施設を小笠に統合する。豚施設を新しく建て、牛施設は一部を増設する。再編後の新施設の1日当たりの処理量は牛50頭、豚880頭。建設費は約70億円を予定する。経済連は昨年8月、豚熱(CSF)流行による出荷減などで収益の見込みが立たないとして、事業への参加見合わせを決めた。事業を再検討した県は、小笠の施設の運営を経済連から移管させ、食肉処理を担う民間事業者を募る方針に切り替えた。民間事業者は24年度までに選定する方針。県は「食肉センターは大切な社会インフラ。安定生産、産業振興を目指す」(畜産振興課)としている。