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令和3年2月16日静岡新聞:記事全文

見出し 財政健全性確保で堅実型 一般会計3.4%減191億円 菊川市21年度予算案
日付 2021.2.16
新聞名 静岡(朝)
16
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市は15日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は20年度当初比3・4%減の191億500万円。市税減収による厳しい財政状況を踏まえ、財政運営の健全性確保のため、事業の延伸などにより歳出の抑制を図った堅実型となった。4特別会計と3企業会計を合わせた総額は1・5%減の375億9500万円。同日開会した市議会2月定例会に提出した。一般会計の歳入は市税が8・0%減の68億6200万円。特に法人税は2億8800万円(36・3%減)と大幅な減少を見込んだ。財政調整基金の繰り入れは3・2%増の3億9300万円で、21年度末残高は19億1400万円とした。取り崩しを最小限に抑え、追加のコロナ対策や災害時の対応に必要となる財源を確保した。歳出の目的別では民生費が市内認定こども園の園舎整備に対する補助などにより、6・1%増の57億2100万円で全体の3割。衛生費は新型コロナワクチン予防接種などにより9・6%増の29億3800万円となった。新規施策は小笠南小の耐震補強・大規模改造工事や、夫婦の年齢や所得に応じて新生活を支援する出会い・結婚サポート事業など。JR菊川駅北整備関連では、北口駅前広場の実施設計や自由通路の概略設計などを行う。長谷川寛彦市長は「市誕生からの市政運営の方向性を引き継ぎつつ、コロナ対策、魅力の発信と移住定住の推進を意識して編成した」と説明した。「0円予算」と題した効果的な情報発信や、笑顔での接遇なども職員が一丸となり積極的に取り組むと強調した。