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令和3年2月16日静岡新聞:記事全文

見出し 先人の奮闘いま一度 「静岡茶航海記」 28日菊川で舞台
日付 2021.2.16
新聞名 静岡(夕)
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連載・コーナー 芸能
ジャンル 特集
記事全文 菊川市で28日に上演される舞台「静岡茶航海記」は、地域の茶業振興を題材にした劇団静岡県史のオリジナル劇。脚本と演出を手掛けた劇団主宰の松尾交子は「先人の歩みと奮闘をいま一度振り返りたい」と語る。明治期から昭和にかけて、茶の貿易で世界に挑んだ富士製茶の創業者原崎源作の生涯をたどる物語。令和の女子高校生らがタイムスリップする設定で、時代に名を残した指導者や実業家らが登場する。出演者は菊川や掛川、浜松、静岡などの計33人。主人公の原崎に起用された山崎美代子は、「原崎は自分に何ができるのかを問い続ける人物。若い頃から老いるまでを役として生きるつもりで演じたい」。自身がプロデュース予定だったミュージカルが新型コロナ禍で中止になったことから意欲を振り向けた。入団2年半で8回の公演を重ねてきた赤堀柊は、初代知事の関口隆吉をはじめ4役を掛け持ちする。「これまでさまざまな役をさせてもらった経験を生かす」と心を躍らせる。本格的な舞台は初めてという藤森美香は、原崎のいとこの妻という役どころ。「閉じこもりがちな今こそいろいろなことに挑戦してみようと思った。与えられた役割をしっかりこなしたい」と気を引き締める。公演は菊川文化会館アエルで、午前9時45分からと午後2時からの2回。前売りチケットは一般指定席2千円など。問い合わせはアエル<電0537(35)1515>へ。