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令和3年5月18日静岡新聞:記事全文

見出し 「庄太郎先生」しのび鍵盤ハーモニカ展示 開発、普及に功績 来月20日まで菊川
日付 2021.5.18
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー ワイドしずおか
ジャンル 県内総合
記事全文 元県演奏家協会会長で鍵盤ハーモニカの開発に携わった赤堀庄太郎さんをしのぶ展示会が6月20日まで、菊川市の菊川文化会館アエルで開かれている。2020年6月に94歳で亡くなった赤堀さんの功績を紹介しようと、一周忌に合わせて赤堀さんが所有した年代物の鍵盤ハーモニカなどを展示した。赤堀さんは高校教諭として音楽教育を推進する傍ら、楽器メーカーと共にさまざまな教育楽器を開発。鍵盤ハーモニカ普及のために全国各地を回ったという。展示会場には鍵盤ではなくボタン式のハーモニカなど、同市三沢の自宅研究室に保管されたさまざまな楽器を並べた。教員生活を終えても地元では「庄太郎先生」と慕われた赤堀さん。25年ほど前に幼稚園の保護者でつくった合唱団「おやまのママコーラス」の結成メンバーの一人の藤原万起子さん(54)は「講師として優しく教えてくれた。園児の前でハーモニカの演奏を披露したこともあった」と振り返る。会場では赤堀さんの人柄が感じられる写真や演奏する姿を収録した映像を見ることもできる。赤堀さんはアエルの初代館長も務めた。展示会を企画した元館長の丸尾正さん(71)は「アエルが好きで毎週のように訪ねてくれた。菊川にとって偉大な人だった」と語った。アエルは月曜休館。水、木曜日は新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場になるため、一般公開はしない。