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令和3年7月19日静岡新聞:記事全文

見出し 混迷の五輪 きょう開幕 サッカー男子 初戦白星 ソフト渥美 決勝打
日付 2021.7.23
新聞名 静岡(朝)
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記事全文 新型コロナウイルスの影響で史上初の延期となった東京五輪は23日午後8時から国立競技場で観客を入れずに開会式を行い、開幕する。22日には式典の制作、演出を担当した小林賢太郎氏がホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を題材としたコントを巡って解任され、選手らが陽性となる事例も相次ぐ。東京都の感染拡大ペースも加速する中、かつてない混乱と不安を抱えたまま17日間の大会が幕を開ける。=関連記事2、10、11、20、21面へ22日始まったサッカー男子1次リーグの日本-南アフリカは、南アに新型コロナ陽性者が出て実施が危ぶまれたが、開始予定の2時間前に開催が決定しキックオフ。日本が1-0で勝利した。旗手怜央(静岡学園高出、川崎)が後半途中から出場した。ソフトボールの日本は、メキシコとの延長戦を制し開幕2連勝とした。山崎早紀、渥美万奈(ともにトヨタ自動車、常葉菊川高出)が先発し、渥美が延長八回に決勝打を放った。菅義偉首相は小林氏の問題に関し「言語道断だ。全く受け入れることはできない」と述べた。楽曲を手掛けた小山田圭吾氏に続いて主要メンバーが直前に退く異常事態となったが、大会組織委員会は開会式を予定通り行う方向で準備を進めると発表した。組織委は、選手2人を含め大会関連で新たに12人の陽性者を確認したと発表、1日以降の合計は87人になった。「安心、安全」な大会開催に向け、組織委は関係者の行動制限などでさらなる対策強化を打ち出したが、実効性を疑問視する声は絶えず、世論の強い反発も収まっていない。