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令和3年9月10日静岡新聞:記事全文

見出し カテキン成分でコロナ不活性化 県シンポ、研究発表
日付 2021.9.10
新聞名 静岡(朝)
9
連載・コーナー 経済しずおか
ジャンル 経済
記事全文 県はこのほど、緑茶成分の新型コロナウイルス不活性化について考えるシンポジウムをオンラインで開いた。京都府立医科大大学院の松田修教授が伊藤園と共同でカテキン成分によるウイルスの不活性化を確認した研究成果を解説した。コロナウイルスと唾液が入った試験管内に緑茶、紅茶、ほうじ茶を加えると、10秒後に「ゼロに近い形」までウイルスが不活化したという。「他人と接する際にお茶を飲むことで、感染を抑制できる可能性がある」と期待を示した。県茶業研究センター(菊川市)の松浦英之研究統括官は各国で進む研究事例を紹介。自宅療養するコロナ感染者10人に緑茶成分を経口などで投与した結果、回復が早まったとするイタリアの事例に触れて、「臨床研究や疫学調査による検証に期待したい」と話した。